話をよくきこう、一度は社会人であれば聞いたことのある言葉ではないかと思います。
でも、話をきくっていうのは、思っているよりもずっと難しいことなんですよね。
とはいえ、話をしっかりきけていないと認識の齟齬が発生したり、気持ちのすれ違いがおきてしまったりするわけです。話をきくっていうのは侮れません。
今回は話を聞くとは何なのかについて、サラリーマンとしての自分の実体験も含めて書いてみたいと思います。
目次
話をきくとは何か?
相手の話をじっくりきくのは意外と大変
まず、相手の話をじっくりときくのはけっこう大変なんですよ。話をきいている途中に話のオチが見えてきて「あ、つまりこういうこと?」とかいいたくなりますし、賛同できないことがあると「いや~違うと思うな」と言いたくなりますし。こういうことを相手の話を遮って言ってしまい、相手の話を最後まできかなかったなんてことはけっこうあるんじゃないでしょうか。そう、人の話を最後までじっくりときくのって結構難しいんですよ。
話している側からしたら、しょっちゅうそういう風に話を遮ってくる人ってちょっと面倒ですよね。もちろん、「こういうことでしょ?」と遮られたときにその通りなことはあるんですが、その話に至る過程とか、色々と伝えたいこともあるわけで。
私の経験として、会議の時に説明をしている最中に「あ~つまりは○○ってことだよね?はいはい」みたいな感じで遮られて、さらにほかの人が混ざってワイワイと話し出される、みたいなことがあります。こういうときって細かいところを伝えきる前に話を遮られて、さらには少し誤解されたうえで話が盛り上がったりして…やめてほしいです。訂正する手間もかかるので。
とはいえ、話をしっかりと最後まで聞ききるっていうのが難しいのは私もわかります。
実際に一度試しに、今日はなるべく人の話を遮らないようにする!最後までじっくり聞いてからしゃべる!というのを意識して一日を過ごしてみたんですが、まぁ、遮りたくなってグッとこらえるシーンが何度あったか。皆さんも実際に試してみると人の話を最後までじっくりきくことの大変さがわかると思います。
しゃべるペースもひとによって違いますからね。ゆっくりしゃべる人やペラペラぺラ~と早くしゃべる人など、そういう話のテンポの部分でも合う合わないがあって、多くの人と意識して話してみると、大変さがよりわかると思います。
言葉をきくのではなく、相手の話を理解しようとする
さて、前置きが長くなりましたが、話をきくとは何かの部分についてです。
話をきくというのは、相手の言葉を耳できくことではなく、相手の話を理解することなんです。
耳で相手の言葉をきいても、相手が意図したことを理解できなければ、それは話をきけていることにはなりません。
相手が伝えたいことを理解できていないと、認識のずれや気持ちのすれ違いが起きてしまうので、仕事においてもプライベートにおいてもあまり良いことはないですね。友達同士、彼氏彼女、夫婦同士なんかでも誤解が生まれるのは些細なことからですし…。
お互いが相手の伝えたいことを理解できるような会話ができていると、そうした問題がおこりづらくなり、ある程度ストレスなどからも解放されます。
話をきき、相手の考えを理解しようと努めよう
話をきくことの重要性
相手の話をしっかりきいて、相手の考えを理解しようと努めることはとても重要です。職場で、相手の考えを理解できていないと下記のようなことが起こります。私の身の回りの例を挙げたものですが、話を聞かなかった、または聞いてもらえなかった、どちらかの立場で実際に体験したことがある人は結構いるんじゃないでしょうか。
- 指摘を受けて資料の手直しをしたのに、「そういうことじゃない」とさらに指摘を受ける羽目に。
- 同僚が忙しそうだったので、話を聞いて手伝えそうなところを手伝ったら、困り顔で「あー…そうじゃないんだよね。大丈夫、あとやるわ」と言われた。
- 今後の進め方について上司に相談し、アドバイスをもらったが、進めている途中で「ちょ、ちょ、なんでこういうことになってるの?」っと進め方について指摘をうけた。
もちろん、相手の話に問題があった可能性もあるのですが、相手の話の意図をしっかりとくみ取れていないときでもこういうことは起こりえます。
こういうことを予防するためにも、話をきくことはとても重要です。
予防以外にも、この人話をしっかりきいてくれる!と思われるだけで信頼関係につながったりもします。
話のききかた
どうやったら話をしっかりきけるのか、についてです。話をしっかりきけるようになるには、「相手の話をしっかりきこうという姿勢をもつ」ということがなによりも重要なのだと思います。いや、それはそうなんだけど…という人のために、私が会話で気を付けていることをいくつか紹介します。
- それは(つまり)、~ということですか?と質問する。
- 相手の言いたいことを正しく理解できているかの確認をするための質問です。「要は、~したらいいんですよね?」と質問するのもこれと同じですね。相手の言いたいことを正しく理解できているかはしっかり確認したほうがいいです。特に仕事では、ちょっとの認識のずれが後々しょーもないとトラブルに繋がったりしますので。
- どうして(なぜ)、~すべきなんでしょうか?と質問する。
- 相手の指摘や提案に関して、なぜそう思うのか理由を確認するための質問です。指摘や提案についてちょっとモヤっとする部分があったとき、相手の考えを理解できていない可能性があります。そういうときは遠慮せず相手に理由を確認して、相手の考えを理解するようまずは努めてみましょう。
- 「結局…どうしたらいいんでしょう?」
- 相手が色々と話してきたけど結局何をしてほしいのか、どういうことなのか理解できなかったりしたときにする質問です。話がきちんと着地していなかったり、色々話されてよくわからなくなるときがあります。そういうときも相手の言いたいことが結局なんだったのかきいてみましょう。
いくつか方法を挙げましたが、要は相手に質問をして、自分の理解が正しいか、相手の意図をくみ取れているかを確認しよう、ということですね。質問する際は、相手が言いたかったことを理解できたか、相手が何を考えいるのか、相手がしてほしいと思っていることを理解できたか、こういったポイントを気にするとよいと思います。
まとめ
それではまとめます!
- 話をきくというのは簡単なようで難しい
- 相手の言葉をじっくりときくのは意外と大変
- 言葉を耳できいているだけでは話をきくとはいえない
- 話をきくというのは、言葉を耳できくということではなく、相手の考えを理解しようと努めること
- 相手の考えを理解しようと努め続けることで、相手のことが理解でき、自分のことも理解されていい関係が気づける
- 話をきくとき、理解を深めるために質問してみよう。こういう理解であっているか?、なぜそう思うのか?、こう進めようと思うがあってる?といったことを相手に確認してみましょう。
話をもっときけるようになれば、相手と良好な関係が築けることがあります。また、相手の意図が理解できることにより、よくわからないけど作業しないといけないというようなことが減り、ストレスを減らすことにもつながったりします。話をきく姿勢をもつことは、自分ひとりでできることですからね。すぐにでも実践してみてはどうでしょうか。
皆さんのお役に立てれば幸いです。
それではまた!